入院2日目(手術当日A ICU前編)

入院2日目(手術当日A ICU前編)

入院2日目(手術当日A ICU前編)

「終わったよ」と麻酔の先生も声をかけてくださいました。
私は声が出ず、何とかうなずくだけ…。
看護師さんが「今からICUに行きますね」
と手術室から同階にあるICUへベッドのまま移動しましたが、
その移動で頭がグルングルンと回る感じがして、
とても気分が悪かったです。

 

それと頭なのか傷口なのかわからないけど、
なんだか痛い…。

 

ICUに入ると、酸素マスクと血圧を測るベルトを手につけ、
ナースコールのボタンを手に持たせてくれました。
点滴や導尿カテーテルもついたままです。
ドラマでよく見る酸素マスク、初体験でした。

 

それから、右手・左手をギュッと握れるか、
足を曲げることができるか などの動作確認をしました。

 

しばらくしてB先生が来られて、
「万事うまくいきましたよ」と声をかけてくださいました。
「右側の耳は聞こえる?」と確認されて、
「聞こえます!」と答えたいけど、あれ声が出ない…。
何か喋りたいと思いましたが、
口の中が乾ききっていて、カラッカラ!
喉の奥まで水分が0になっている感じです。

 

先生のお顔を見て
‘これで終わったんだ…’とホッと胸を撫で下ろしました。
次に、家族みんなが入ってきました。家族との面会。
「がんばったね」と声をかけてくれました。
次男が小さな手で私の手を握ってくれ、
長男は「ママ…」と泣いていました。
私も涙が出ました。

 

みんなに「ありがとう」と言いたいけれど、
声が出ません…。はがゆい。
家族は‘あまりICUにいるのは良くないよね’と私の無事を確認して、
「また明日来るからね。がんばってね」
とみんな退室していきました。

 

今日は、病院から車で15分ほどのシティホテルに
宿泊してくれているので何かあっても安心です。

 

それからまもなく執刀医であるA先生が来られ、
「みりんさん」と声をかけられ、
目を開けるとニッコリされていました。
そのあと優しい言葉をかけてくださったのですが、
内容を覚えていない…!

 

「これは聞こえる?」
右耳の横で指をパチンパチンと鳴らされる。
うなずくと、「聞こえてるね」
目をつぶってみて。口をとがらせてみて。
と言われてやってみると
「大丈夫だね」とうなずいてニッコリされました。

 

A先生に感謝の気持ちを伝えたかったですが、
ぜんぜん声にならず、申し訳なかったです。
それからA先生が「ご家族はいらっしゃる?」
看護師さんに聞いて、
うちの家族と少し話をされていました。
その後も家族は別室で、主治医のB先生から、
手術の詳しい報告を受けたということでした。

 

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